見えるものと見えないもの

数年前チェルノブイリに出かけた。 今は廃村になっているコパチ村の幼稚園。床やフレームだけのベッドのうえに薄汚れたプラスチック製の人形が転がっている。手足がもがれたものもある。プリピャチには原子力発電所関連施設の従業員とその家族用の高層住宅、…

ベトナムに出かけた時のこと

コンラッドの『闇の奥』は他の英文学の小説とは明らかに違っていた。その頃大学生だった私の頭のなかに作られたコンゴ川のイメージは、『地獄の黙示録』を見て以来メコン川のイメージと重なり置き換えられていく。だからなのだと思う、初めてタイを訪れたと…