季刊誌『考える人』「特集:エッセイスト伊丹十三がのこしたもの」

めでたい、めでたい、あ~、めでたい。うれしい、うれしい、あ~、うれしい。ぽ、ぽん、ぽん(←鼓をうち鳴らす音)。

新潮社から出てる季刊誌『考える人』がすごい!なんたって、かんたって、今回出たばかりの『考える人』創刊3号の特集が「エッセイスト伊丹十三がのこしたもの」なんですもの。すごい。すごい。

  

 《[特集]

  エッセイスト

  伊丹十三

  のこしたもの

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  単行本未収録エッセイ掲載!

  独自のスタイル、本質を見抜く力。

  四半世紀経っても色褪せない面白さ。

  書棚に眠らせておくのはあまりに惜しい。

  そう考えた総力特集。》

ね、すごいでしょ。うれしいでしょ。これがはしゃがずにおられましょうか、でしょ。や~、この世の中、捨てたもんじゃないね。神も仏も、やっぱり、どこかにいるね。

でもって、ですね、特集記事の冒頭7ページにもわたる、伊丹十三の若い頃の写真の数々の素敵なことと言ったら!も~、どうしましょ、わたくし、みたいなカンジ。コタツみたいなとこで電話かけてる1枚目の大きな白黒写真なんか、素敵すぎて、も~、倒れそ。

p.18 に掲載されたカラー写真もすごい、すごい。ポップなオレンジ色の本棚(わたしが10代のとき祖母に買ってもらって使ってた dressing table がこれと全く同じオレンジ色だったから、なんかすごくびっくり)。本棚(と言っても、床から少し浮いているから、もしかしたらキャスター付きか何かで移動できる簡易本棚なのかも知れない)のオレンジ色よりは少し濃いオレンジ色のカーペットの床。その床に無造作(であるがごとく)にちりばめられた原稿用紙。その前で、頬杖つきながら少年のようなキョロっとした目つきで、こちらを向いてる伊丹十三。すごく若い。生き生きしてる。

本棚の前にはおもちゃの車が何台も置いてあって、スキー靴や、ゴーグルや、ブーツや、ミニ・ラグビーボールまであって…。すっかり《男の子》の部屋。原稿用紙の傍らに駐車中の黄色いおもちゃのダンプカー。荷台には数冊の本(サルトルの『嘔吐』もある)と漢和辞典(この三省堂の漢和辞典、わたしも高校生のとき使ってたよ)とマグカップ。もう一方の傍らには鉛筆(もちろんMITSU-BISHI の uni 。でも手に持ってるのは uni じゃない)と、消しゴム。そのそばにある講談社現代新書(この木村敏の本もわたし読んでる)。写真見てるだけで、どき、どき。どき、どき。

これらの写真の姿をしっかり目に焼き付けたから、わたしの頭のなかで、伊丹十三はこれらの姿のままで生き続ける。これからもずっと…。

なんて、素敵な、新年のはじまりなんだろう(やっほ~、やっほ~)。

こんな素晴らしい特集を組んで下さった『考える人』編集部のみなさん、ホントにホントにありがとうございます。

  

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