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『ベトナムから遠く離れて (Loin du Viet-nam / Far from Vietnam)』

これまでベトナムは 遠く離れていた

けれど 日本の自衛隊イラクに派遣されたその瞬間から 

その瞬間から 

日本は国の内外を問わずテロの標的となるだろう

たとえそれが イラク復興のため 平和のためという 名目だったとしても

日本の自衛隊イラクに派遣され 最初の犠牲者が出たその瞬間から

その瞬間から

日本は 

わたしたちは

ベトナムから遠く離れることはできなくなる

それは不可能になる

わたしたちは 好むと好まざるとにかかわらず

ベトナムを考えなくてはならなくなる

ベトナムを直視しなくてはならなくなる

自分たちの 問題として

はじめて

もちろん わたしは今 「ベトナム」という言葉を ある象徴的意味あいで用いている

ベトナム戦争のさなか 米国で起きていたようなことが

こんどは ここ 日本で 起きるだろう

米国で世論が二分化したように

こんどは ここ 日本で 世論が二分化するだろう

「戦争なんて訳はない

まったく簡単なことさ

最初にちょっと注意をはらえば

最初の戦死者が出るまで若者を引きつけるのだ

後は簡単だ

思想も関係なし

戦友への復讐心だけ

なぜなら戦友を見殺しに出来るとは言えまい

後は流れのまま

これは戦争とは言えない

復讐だ

殺されていった兄弟たちへの

犯された妹たちへの

政治は関係ない

復讐だ

恨みを晴らす正当な行為だ」(『ベトナムから遠く離れて』第4章「クロード・リデール」より引用)

このようなことにならないために

今 わたしは なにをしたらいいのか

わたしには 今 なにができるのか

そんなことばかり考えながら 

日々 暮らしています

わたしは 

ベトナムから遠く離れて (Loin du Viet-nam / Far from Vietnam)』

監督:ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard);ヨリス・イヴェンス (Joris Ivens);ウィリアム・クライン (William Klein);クロード・ルルーシュ (Claude Lelouch);アラン・レネ (Alain Resnais);アニエス・ヴァルダ (Agnes Varda)