国境なき医師団

http://www.msf.or.jp/index.php 国境なき医師団ニュースリリース(世界の緊急地域についての高度なアンテナ):http://www.msf.or.jp/news/news.php 国境なき医師団 (MSF) とは(概要):http://www.msf.or.jp/msf/msf.php 国境なき医師団は1999年度ノーベル平和賞を受賞。 MSFインターナショナル評議会議長ジェームズ・オルビンスキー氏による1999年12月10日の受賞記念スピーチの一部: 「国境なき医師団は形式を重んじる団体ではなく、今後もどう考えてもそうならないでしょう。国境なき医師団は市民社会の団体です。今日市民社会は新しくグローバルな役割を持ちました。市民社会の動きや世論の支持に根ざした、形式にとらわれない正当性をうち出すことです。これは社会に見られる成熟した意向、例えば人権や環境問題、人道活動、そしてもちろん公平な通商を行うための活動につながっていきます。」 「市民社会がある問題を認識したとします。市民がすることは解決策を出すことではなく、国家が問題を具体的かつ適切に解決してくれることを期待することなのです。問題を解決できるのは国家だけなのですから。」 「今日、市場経済が広がりを見せる中で、私たちの前に立ちはだかる不公平は拡大するばかりです。死者や伝染病患者の90%が発展途上国の人々であり、彼らがエイズ結核、睡眠病やその他の熱帯病で死亡するのは、命を救うのに欠くことのできない薬品が高価すぎる。すなわち財政的な問題で手に入らない。あるいは、本来優先的に行われる必要がある熱帯病に関する研究や開発が実際には行われていないためです。市場にひそむこの欠陥が、私たちが次に挑む相手です。しかしこの挑戦は私たちだけの課題ではありません。各国政府も、国際機構も、製薬業界も、他のNGOも、この不正に立ち向かうべきなのです。市民社会で活動する私たちが求めるものは変化であって慈善ではないのです」 オルビンスキー氏は社交辞令的な言葉ではなく、ストレートな言葉で世界に向かって事実を伝えようとしている。 「人道主義は政治から独立した存在であると私たちは確信を持って言えますが、それはNGOが良くて政府が悪いとか、市民社会が良くて政治権力が悪いというように両極化しているのではありません。このような論争は間違っていて危険です。」 人道援助活動が軍事活動化されつつある問題、コソボへのNATOの軍事介入をどう解釈すべきか、国際刑事裁判所*設立の必要性、国際平和維持活動の見直しの必要性、国連の無力さ(=無能さ)、そして、人道援助活動および人道主義の限界とそのあいまいさ、といった複数の問題がこのスピーチの中でコンパクトに、語られている。 このスピーチから約5年と7ヶ月が経過した2005年7月現在。ここで指摘されている問題はほとんどなにも解決されていない。 世界は同じことをただただ繰り返してきただけなのか。そして今も繰り返しているだけなのか。目先の装いをちょっとずつ変えながら。けど、やってることは同じことの繰り返しでしかないのか。 たとえそれがどういうものであっても、反復性はそれ自体、ひとに安らぎを与えるものなのか。それとも安らぐがゆえ反復されるのか。たとえそれが、大量虐殺、レイプ、飢餓問題だったとしても? なぜ、繰り返される? 問題の解決を阻んでいる要因をひとつひとつノートに書き出してみる2005年夏。 スピーチの全文:http://www.msf.or.jp/msf/nobel.php 国境なき医師団への寄付 http://www.msf.or.jp/support/... 飯田橋ギンレイホールに募金箱あり http://www.cam.hi-ho.ne.jp/ginrei/ 【NOTES】*国際刑事裁判所:「国際刑事裁判所(こくさいけいじさいばんしょ、the International Criminal Court、略称:ICC)は、個人の国際犯罪を裁く常設国際裁判所である。1998年5月17日に国連外交会議において採択された国際刑事裁判所規程(ローマ規程、ICC規程)に基づき、オランダのハーグに設置された。国際司法裁判所(ICJ)と混同されることがあるが、国連の司法機関であり法律的紛争を扱う国際司法裁判所とはまったく異なる裁判所である。」(『ウィキペディアWikipedia』より引用http://ja.wikipedia.org/wiki/...)あとこれも参考までにhttp://pol.cside4.jp/kokusai/37.html の画像