国境なき医師団(MSF) が、スイスの製薬会社ノバルティス社に対し、医薬品の特許に関するインド政府への提訴を取り下げるよう求める署名を集めています。
<<インドは開発途上国の多くの人々に不可欠である、安価なジェネリック医薬品を製造しています。現在途上国ではエイズ治療に用いられる医薬品の半分以上はインドで製造されており、国境なき医師団 (MSF) のプログラムにおいて治療を行うエイズ患者8万人のうち80%以上に用いられています。
もしパルティス社によるインド政府と同国の特許法に対する異議申し立てが成立すれば、インドで特許登録される医薬品が増加する見込みとなり、ジェネリック医薬品の製造業者は特許薬のジェネリック版を製造するのが困難になります。このような事態は、インドで製造されている医薬品に頼っている世界各国の数百万の人々に影響を及ぼしかねません。
人びとが必要な医薬品にアクセスする権利を妨害する権利はないのだとノバルティス社に伝えましょう。インド政府に対する訴訟を取り下げるようにノバルティス社に求める署名をお願いします。>>
ここから署名できます http://www.msf.or.jp/2006/12/20/5699/...
インドにおける特許およびノバルティス社による訴訟に関するQ&A:
なぜ何百万もの人びとが、安価な薬の供給国としてインドに依存しているのか?
特許と安価な医薬品とはどのような関係にあるのか?
なぜインドは今になって特許を付与するのか?
ノバルティス社がインド政府を訴えているのはなぜか?
他の諸国では付与される特許を、インドが拒絶することができるのか?
インドはインド特許法のようなものを制定する権利があるのか?
特許は、製薬会社による新薬の革新的な技術開発を促進するために必要なものではないか?
ノバルティス社がこの訴訟に勝訴するとどうなるか?
http://www.msf.or.jp/2006/12/20/5704/...
HIV / エイズと共に生きる http://www.msf.or.jp/special/...
ノバルティス社 http://www.novartis.com/