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チャップリン『独裁者』

真の意味の偉大なるレジスタンス映画。

ナチス=ドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発した1939年9月に撮影開始。

1940年公開(すでにこのときフランスはドイツに占領されていた)。

こうした時代のただなかで【笑い】を武器に徹底交戦に出るということがどれほど過激なことだったか。

チャップリンはヴィジョナリーでありかつ命がけのアクティビストだった。

長い間サイレントの世界で仕事をしていたチャップリンは、それゆえ「声」がもつパワーがどういうものかをだれよりもよく知っていた、としか思えない。

有名なラストのスピーチは次世代に語り継いでいくべき人類の文化遺産だとわたしは思う。チャップリンの思想のすべてがここに凝縮されている。

シェイクスピアの作品のなかに次のような台詞があります。

「つまらぬものでもこの世にあれば

この世に何か善をなす。

優れたものでも、道誤れば、

本性曲がって害をなす。

善いものも、間違って使えば悪となり、

悪いものも、正しく使えば善となる。」

(『ロミオとジュリエット』より修道士の言葉)

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