宗教の自由
欠乏からの自由
恐怖からの自由
フランクリン・ルーズベルト米大統領が1941年に世界秩序の柱として提唱した人類にとって普遍的な四つの自由
【「四つの自由」抜粋 】
第77 回連邦議会の皆さん。私は、合衆国の歴史で前例のない時期に際してお話している。「前例のない」 という言葉を使うのは、米国の安全保障が今ほど外部からの重大な脅威にさらされたことは、これまでな かったからである
国としてのわれわれは、慈愛深い国民であることを誇りにしても良いだろう。しかしわれわれには、慈 愛深い心を持つ余裕はない
国内問題についての我が国の政策が、われわれの門戸の内にいるすべて人々の権利と尊厳に対する適切 な敬意に基づいているのと全く同じように、国際問題に関する我が国の政策は、大小を問わずすべての国の権利と尊厳に対する適切な敬意に基づいている。そして道義的な正義は、最後には勝たなくてはならな いし、必ず勝つだろう
われわれが確実なものとすることを追求している将来の日々に、われわれは人類の普遍的な4 つ自由を 土台とした世界が生まれることを期待している。
第1は、世界のあらゆる場所での言論と表現の自由である。
第2は、世界のあらゆる場所での、個人がそれぞれの方法で神を礼拝する自由である。
第3は、欠乏からの自由である。それは、世界的な観点で言えば、あらゆる国に、その住民のための健 全で平和時の生活を保証するような経済的合意を意味する。
第4は、世界のいかなる場所でも、恐怖からの自由である。それは世界的な観点で言えば、いかなる隣 国に対しても、物理的な侵略行為を犯すことがないような形で、世界中の軍備を削減することを意味する。
これは、千年先の幻想ではない。われわれの時代と、この世代のうちに実現可能な形の世界の、明確な 基盤である。そうした種類の世界は、独裁者たちが爆弾の衝撃によって作り上げようとしているいわゆる 専制政治の新秩序のまさに対極にある。
そのような新秩序に対して、われわれはもっと偉大な概念で対抗する。それは道義をわきまえた秩序で ある。優れた社会は、世界支配の企てにも海外での革命にも、等しく恐れることなく対峙することができる。
米国の歴史が始まった時から、われわれは変化を推し進めてきた。永続的な平和革命に携わってきた。 それは、着実に進む革命であり、状況の変化に静かに適合してきた。そこには強制収用所も、逃走を阻む 生石灰の入った溝もなかった。われわれが追求する世界秩序は、自由な諸国が、友好的な文明的社会の中 で力を合わせる協力関係なのである。
米国は、その運命を、何百万人もの自由な男女の手と頭と心に託してきた。そして、神の導きの下で、 「自由」に信頼を託してきた。自由とは、あらゆる場所で人権が至上であることを意味する。そうした人 権を獲得したり維持したりするために苦闘する人々に、われわれは支援の手を差し伸べる。われわれの強 みは、われわれの目的の一致である。その崇高な概念には、勝利以外の終わりはあり得ないのである。
(在日米国大使館のサイトより http://aboutusa.japan.usembassy.gov/...)
The Four Freedoms speech