「午前7時 僕の前を世界中の写真が悪夢のように過ぎる
悪夢は続く "学校へ行くように戦争に行った" ペルナノスの文章だ
『辱められちゃ子供たち』の書き出しだ
僕はまた 火を点けた 今朝の僕は少年のような気分だ
なぜか? 答えを探すより 自問するのが 大切だ」
ゴダールの『小さな兵隊』のセリフ。1960年度製作(スイスで撮影)、アンナ・カリーナにとってゴダール映画デビュー作となるはずだったが、政治的理由から62年末まで公開禁止になっていた映画。
「見て 俳優よ」
「パウル・クレーだ クレー好き?」
「ウィ」
「大切なのは他人の視線ではなく
自分で自分をどう見るかだ」
「クレーの言葉?」
「僕のだ」