笹本潤『世界の「平和憲法」新たな挑戦』
紛争のたえない中南米諸国で、外国軍の軍事基地をなくし、軍隊を廃止する憲法を持つ国が続々と生まれている。
平和憲法を持つ国がもっともっと増えるといいね。
目次:
はじめに いま、世界で平和憲法が動き出している
1 世界に広がる9条と国際連帯
■世界の9条認知度に驚く日本の法律家
■北朝鮮ウォッチャーの収穫
■国連憲章よりも貴重な「国際的な法」
■世界各国の憲法に平和条項を
■「9条世界会議」で得たもの
■朝鮮半島統一のときにこそ9条をもちたい
■軍事的緊張関係があるなかで軍隊をなくすのはむずかしいが……
■フランスで9条署名を集める老弁護士
■言葉の障害を乗り越えて
2 外国軍事基地も軍隊もなくした新たな憲法
■軍事の予算を教育の予算に
■中米でくり返される軍事独裁とクーデター
■軍事基地を追い出したフィリピン市民
■外国の軍事基地を認めない憲法の制定――ベネズエラとボリビア
■ネパールで制定されようとしている平和憲法
3 法と市民の力で実現する「武器・核なき世界」
■戦後60年間戦争をしないで過ごすことができた
■自衛のための必要最小限度の実力
■「武力によらない平和」型憲法の効果
■9条から生まれた「非核3原則」「武器輸出3原則」
■防衛費のGDP1%枠はいつから?
■欧米から来る武器で殺し合うアフリカの青年が願うこと
■「軍隊をなくそう」と「軍事費を最小限にしよう」の関係
■軍拡競争をなくすための方法
4 アジアからみた日米安保
■日本の報道と異なる「北朝鮮ロケット発射」
■海外からみた日米安保条約
■冷戦構造のなかにいる日本・韓国
■そろそろ次の時代へ 二つの軍事同盟
■慣れてしまっていた自分
5 みえてきた、「武力によらない平和」のつくり方
■その1 市民パワーで米軍基地撤去
■その2 「9条+安保・自衛隊」からの脱却
■その3 「アジア人権裁判所」の設立
■その4 武力によらない平和外交
■その5 平和的生存権からのアプローチ
■その6 憲法違反に敏感に反応する
おわりに 弁護士の仕事と平和活動の接点
主な参考文献・参考ウェブサイト