『世界』2011年5月号
I 未来の崩壊か、未来の創出かーーいま、わたしたちはどこにいるのかーー
読者へ
編集部
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/...
私らは犠牲者に見つめられている ──ル・モンド紙フィリップ・ポンス記者の問いに 大江健三郎 (作家)
巨大複合災害に思う ──「原発安全神話」はいかにしてつくられたか? 内橋克人 (経済評論家)
敗北力 鶴見俊輔 (哲学者)
いま人間であること──大地震の災禍の中で考える 宮田光雄 (東北大学名誉教授)
専門家の社会的責任 池内 了 (名古屋大学名誉教授)
人の生きてあるところ、語りは生まれる 松谷みよ子 (児童文学作家)
「人間愛」の社会へ──禍の経験を希望につなぐために 岩田靖夫 (東北大学名誉教授)
生まれてくる生命(いのち)を支える社会を創る 中野佳裕 (国際基督教大学助手・研究員)
振り出しにもどる 木田 元 (中央大学名誉教授)
二度目の誕生日──私たちは再生できるか 坂手洋二 (劇作家)
近代産業文明の最前線に立つ 西谷 修 (東京外国語大学)
未来の追悼──『ツナミの小形而上学』より ジャン・ピエール・デュピュイ (哲学者)、訳=橋本一径
天災・人災の彼方へ 森崎和江 (詩人、作家)
脳力のレッスン 109 緊急編 東日本大震災の衝撃を受け止めて──近代主義者の覚悟 寺島実郎
制動(ブレーキ)・大洪水のこと 宇佐美圭司 (画家)
対談 自然エネルギーの社会へ再起しよう
飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所所長)
鎌仲ひとみ (映画監督)
まさに「原発震災」だ──「根拠なき自己過信」の果てに 石橋克彦 (神戸大学名誉教授)
福島第一原発事故はけっして“想定外”ではない 田中三彦 (元原子炉製造技術者)
放射能雲が東京へ 石田 力 (国際関係論)
原子力と損害保険──ブレーキをかける矜持と見識 品川正治 (経済同友会終身幹事)
原子力政策は変わらなければならない 伴 英幸 (原子力資料情報室共同代表)
「フクシマ」という道標──核エネルギー政策の転換点 鈴木真奈美 (ジャーナリスト)
原発事故 ロシアはどう見たか──核兵器保有国の苛立ちと思惑 石川一洋 (NHK解説委員)
風下の悲しみ、再び──プリピャチと南相馬 高橋卓志 (神宮寺住職)
ジャーナリストたちは何を見たか ──日本ビジュアル・ジャーナリスト協会取材記 豊田直巳 (フォトジャーナリスト)
メディア批評 第41回 神保太郎
III 被災・援護・復興--最も大切なこととは--
今村文彦 (東北大学)
医療支援はどう始まったか──岩手県からの報告 山本太郎 (長崎大学熱帯医学研究所)
<ルポ>石巻市・希望と再生を求めて 高成田 享 (前朝日新聞石巻支局長)
幸ひ思ひ出立申すべし 簾内敬司 (作家)
漁業の再生と食の未来 結城登美雄(民俗研究家)
西へ、南へ!──そして新しい反核平和の声を 吉田 司 (ノンフィクション作家)
震災日録 森まゆみ (作家)
世界論壇月評──各国はどう見て、どう報じたか 朱 建 栄/竹田いさみ/吉田文彦/石郷岡建
後戻りせず、前へ進もう──日本復興計画の提言 金子 勝 (慶應義塾大学)
戦後国際貿易ルールの理想に帰れ (上) 伊東光晴 (京都大学名誉教授)
復興ニューディールへの提言 辻井 喬 (詩人、作家)
天国は
田 原 (詩人)
日本への礼儀
高 銀 (詩人)
読者談話室
おきなわ散歩 第29回「マンダラ」
比嘉 慂
グラビア フォトドキュメント 東日本大震災
JVJA (日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)
A SHOT OF THE WORLD 原発被曝労働という闇
樋口健二 (写真家)
表紙の言葉
鈴木邦弘 (写真家)
表紙写真=鈴木邦弘 デザイン=赤崎正一 (協力=小笠原幸介+野網雄太) Webサイト制作=田原浩一