2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『日本のいちばん長い日 : 運命の八月十五日』

《「聖断」に従い平和への努力を続ける人々と、徹底抗戦を主張して蹶起せんとした青年将校たち。昭和二十年八月十五日正午に至る一昼夜に繰り広げられた二十四時間の人間ドラマを埋もれていた資料をもとに再現。不朽の名作。》 半藤一利著 -- 決定版. -- 文…

玉音放送(現代語訳)

私は、深く世界の大勢と日本の現状を考えて、 特別な方法でこの事態を収拾しようと思い、 ここに忠義の気持ちを持った国民に告げます。 私は政府に、米・英・中国・ソ連の四国に対して ぽつだむきょうどうせんげんを ポツダム共同宣言を受諾することを通告さ…

『天皇百話(上の巻)』

鶴見 俊輔 ・中川 六平 編 ちくま文庫 1989年4月 782P 目次 降誕 「官報」 命名の儀 「官報」 川村純義 渡辺幾治郎 里親・里子 宮本常一 自分のうけた印象 長与善郎 天皇・運命の誕生 鈴木孝 肉親としての天皇陛下 秩父宮雍仁・柳沢健 乃木大将とのお別れ 甘…

小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉ーー戦後日本のナショナリズムと公共性』

序章 二つの「戦後」/「戦後民主主義」の「言葉」/「言説」と「心情」について 第一部 第1章:モラルの焦土―戦争と社会状況 セクショナリズムと無責任/軍需工場の実態/組織生活と統制経済/知識人たち/学徒兵の経験/「戦後」の始まり 第2章:総力戦と…

幸徳秋水『帝国主義』(1901年)

《「帝国主義はいわゆる愛国主義を経となし,いわゆる軍国主義を緯となして,もって織り成せるの政策にあらずや」.明治34年に刊行された本書で,幸徳秋水(1871ー1911)は帝国主義の本質を喝破.該博な知識を駆使し,レーニン,ホブスンに先駆けて複雑な帝…

『無防備都市(Roma città aperta)』

ジャン=リュック・ゴダールが「真の意味でのレジスタンスを描いた唯一の映画」と称した、ロベルト・ロッセリーニ監督による1945年の作品。 この作品が「なぜナチスドイツと組んで、もっとも早く戦争に負けたイタリアで生まれたのかを、考える必要がある」と…