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「パレスチナの子どもたちのための詩」

イスラエル軍によるガザ自治区空爆と侵攻に抗議するイルコモンズ編集映像

パレスチナの子どもたちのための詩 2009 改訂版 (THE OTHER MUSIC FOR PALESTINIAN CHILDREN 2009 revised ver.)」

http://www.youtube.com/watch?...

[詩] マフムード・ダルウィーシュ*

 [映像] ジャン=リュック・ゴダールパレスチナで撮ったもの)

 [音楽] ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番第3楽章

 [編集] イルコモンズ

6分6秒 英語字幕つき

パレスチナの子どもたちのための詩 (THE OTHER MUSIC FOR PALESTIAN CHILDREN Dec 2008)」

http://jp.youtube.com/watch?...(6分9秒;「アザーミュージック for レバノン」(2006年)の改訂版)の改訂版

[TEXT] "The Earth is Closing on Us"  Mahmoud Darwish

The earth is closing on us, pushing us through the last

passage, and we tear off our limbs to pass through.

The earth is squeezing us.

I wish we were its wheat so we could die and live again.

I wish the earth was our mother. So she'd be kind to us.

I wish we were pictures on the rocks for our dreams to carry

As mirrors. We saw the faces of those to be killed by

the last of us in the last defense of the soul.

We cried over their children's feast.

We saw the faces of those who'll throw our children.

Out of the windows of this last space.

Our star will hang up mirrors.

Where should we go after the last frontiers?

Where should the birds fly after the last sky?

Where should the plants sleep after the last breath of air?

We will write our names with scarlet steam.

We will cut off the hand of the song to be finished by our flesh.

We will die here, here in the last passage.

Here and there our blood will plant its olive tree.

「世界がだんだんとじてゆく (The Earth is Closing on US)」

 (詩:マフムード・ダルウィーシュ 訳:イルコモンズ)

 世界がすみっこの方からだんだんとじてきて

 ぼくらをいよいよ最後の小道へ追いつめてゆく

 ぼくらはなんとかそこを通りぬけようとして

 自分の手足までもぎとったというのに

 それでも大地はぼくらを押しつぶそうとする

 いっそのことぼくらが麦だったらよかったのに

 そしたら死んでもまた生きかえることができるから

 でなければ、大地がぼくらの母さんだったらよかったのに

 そしたらきっとやさしくしてくれるだろうから

 あるいは、ぼくらが岩に描かれた絵だったら

 鏡に映して夢のなかへ運んでゆけるのに

 ぼくらは泣いた

 子どもたちの祭りの日のことを思い出して

 ぼくらは見た

 最後に残された土地のひらいた窓から

 子どもたちを外にほうりなげた者たちの顔を

 ぼくらの星はその顔に鏡をつきつけるだろう

 ぼくらが世界の果てにたどりついたとき

 その先ぼくらはどこへ行けばよいのだろう?

 そして最後の空がつきはてたとき

 鳥たちはどこを飛べばよいのだろう?

 草木が最後の息を吐ききったとき

 どこで眠りにつけばよいのだろう?

 僕らはそのわずかな血で

 僕らの名前を記すだろう

 僕らはその翼をもぎとり

 僕らの肉がさえずる歌をききながら

 その命を終えるだろう

 最後に残されたこの小道の上で

 そう ここで この土地で

 僕らが流した血のうえに

 ここからもそこからも

 オリーブの樹がなるだろう

 弟が生まれたよ!

 「こどもの誕生はそれでもうひとつの抵抗である」

 (ジャン=リュック・ゴダール)

NOTES:

【マフムード・ダーウィッシュ Mahmoud Darwish】

追放されたパレスチナ人として生きながら、イスラエル人の市民権を守り続けるアラブ詩人。パレスチナの離散や抵抗を詠った作品は、世界中のアラブ語圏で読まれている。代表作は「翼のない鳥」、「パレスチナからの恋人」、「どうして馬をひとりぼっちで放しておいたのか」など。

(「アワーミュージック爆裂対談:実名で登場する作家・芸術家たち」 http://www.prenomh.com/prev/godard/... より)

ダーウィッシュはゴダールの『アワーミュージック (Notre Musique / Our Music) 』(2004) に実名で登場する。

【イルコモンズ】

http://illcomm.exblog.jp/9152433/

「どんなに政治が複雑だとしても、何の罪もない人びとや子どもたちが空爆で殺されているという、その事実が、いま・そこにある限り、反対する理由としては、もうそれだけで十分である。どんなに政治に疎くても、人間に疎くなければ、それだけで反対するに十分な理由にある。背景がどんなに複雑であっても、人間として、素朴に、かつ、単純に、いま・そこにある事実に対して反対する。それだけなく、複雑な背景を理解するがゆえに慎重にならざるを得ない専門家や研究者たちの分まで、代わって反対したいと思う。素人として、素人が、素人の分際で、素人のくせして、だが、素人だからこそ、素人でなければできないことを、断固、素人として、素人らしく、素(す)の人間の立場から反対する。それが素人の強みであり、素人の使命だと思う。まちがった時には専門家が正してくれる。それを聞き入れる用意さえあれば、なにも躊躇することはない。「素人よ一歩前に、知識は後からついてこい」である。」http://illcomm.exblog.jp/9152423/

アワーミュージック爆裂対談第8回:http://www.prenomh.com/prev/godard/...

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