ユルゲン・ハーバーマス (Jurgen Habermas) が "Bestialitat und Humanitat" (『Die Zeit』, 54, 18, 29 April 1999; pages 1-8) という論文のなかで提言したとされる「世界市民社会におけるコスモポリタン法」というものに関心を持ちました。で、調べてみたらこの論文の英訳がネット上で読めることが分かったので、少しずつ読んでみようかなと思っているところです。むずかしそうだけど。
Translated by Franz Solms-Laubach into English as "Bestiality and humanity: a war on the border between law and morality":
http://www.theglobalsite.ac.uk/...
Cf. 柳原正治「イラク問題と国際法-武力行使に対する国際法の有効性」(『法学教室』2004年2月号, No.281, pp. 6-10)。この論文のなかで筆者は、イラク問題という状況のなかで「現行の国際法の基本的な枠組みを維持したままで解決策を求めていくのか、あるいは、古典的国際法に代えて『世界市民社会におけるコスモポリタン法』(ユルゲン・ハーバーマス)といったようなものを構想すべきなのか」ということが「国際法の存立そのものにかかわる根源的な問い」として深刻に問われていると指摘しています。
追記:
『世界』2003年8月号に掲載された、ジャック・デリダとユルゲン・ハーバーマスによる「われわれの戦後復興ーーヨーロッパの再生 ("Unsere Erneuerung") 」という論文も読んでおいた方がいいようなので、図書館でコピーじゃ。
(March 22, 2004: 東京は今日、雪の予報が出てるよ)
緊急追記 (6 Jan 2009):
《国際法が何のためらいもなく蹂躙されている》(「われわれの戦後復興ーーヨーロッパの再生」)
【イスラエル軍のガザへの地上作戦続く 仏・サルコジ大統領、調停へ向け動き出す】
《2009年の年明け、国際的には中東情勢が緊迫を続けている。イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザへの地上作戦を続行しており、パレスチナ側の死者はすでに510人を超えた。事態の打開策を探るため、フランスのサルコジ大統領が動き出すなど、外交努力も続いている。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃は、地上戦が始まってから3日が経過した。イスラム原理主義組織「ハマス」の反撃も依然続いている。》(2009年6日1時12分更新, Fuji News Network.)
なぜ サルコジ大統領しか動かない
フランス以外の他の国々の首相・大統領たちは なぜ動かないのだ
いったい何をしているのだ
《2008年12月末に戦闘が始まってから、これまでにイスラエル側は5人が死亡、一方、パレスチナ側では民間人を含む510人以上が死亡している。遺族は「世界中の人が、この現状を見るべきだ」と話した。。》
そもそも
イスラエルはなぜ攻撃を続けるのか
《あらたな超国民的協働の諸形式を作り出すこと。国家暴力の行使をコントロールするためには、グローバルなレベルでも、主権の行動範囲を相互的に制限することが必要だ。》(「われわれの戦後復興ーーヨーロッパの再生」)
国家暴力の行使を今すぐ阻止しなくてはならない。
《あらたな超国民的協働の諸形式を作り出すこと》
21世紀を再び戦争の世紀にしたなら、人類に未来はない。
ユルゲン・ハーバーマスとジャック・デリダが2003年5月31日に発表したマニフェスト「二月十五日、あるいはヨーロッパ人を結束させるものーー共同外交のための弁論ーーまず中核ヨーロッパにおいて」(邦訳「われわれの戦後復興ーーヨーロッパの再生、『世界』2003年8月号)http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20090103
「Unsere ErneuerungーーNach dem Krieg: Die Wiedergeburt Europas」http://www.kozmopolit.com/eylul03/...